Career
1971年
スポーツウェアメーカー入社
新卒で入社し、定年まで勤め上げる。主に百貨店を顧客とした営業畑を歩み、ゴルフ、スキー、アウトドア関連など幅広いスポーツウエアー商品の提案に携わる。
2009年
大成有楽不動産に契約社員として入社
管理員として日々寄せられる居住者の相談に対応。住居棟・駐車場・駐輪場の巡回、共用施設の予約・受付業務、清掃員との打ち合せ、担当フロントへの業務報告ほか、様々な業務に携わる。
【取得資格】
防火・防災管理者
Interview
Change入園式や入学式の日、お子様を連れて
管理室に挨拶に来てくださる入居者の方々

現在の管理員の仕事は、前職を定年退職してから始めました。退職前、私は自分が住んでいたマンションで理事会の役員をしていました。そのとき、管理員さんと話をする機会があったのです。大変ではあるけれど、毎日居住者の方々に頼りにされる、やりがいのある仕事。それがお話を聞いたときの印象でした。私はキャリアのほとんどを営業畑で過ごしてきたので、人と接する経験が活かせるのではないか、とも思いました。そこで退職と同時に、管理員に応募したのです。実際に物件を担当してみると、たしかに大変な部分はありました。マンション管理に対するご要望は、居住者様によって異なります。営業勤務での経験では太刀打ちできないほど幅広いものです。また、現在の担当物件は若いファミリー層の方々が中心なので、小さなお子様たちへの対応も柔軟にやっていかなければなりません。これも前職では経験できなかったことです。でも大変な一方で嬉しいこともあります。入園式や入学式の日、保護者の方々が管理室にお子様を連れて挨拶に来てくださったときは、感慨深いものがありますね。「生まれたばかりだと思っていたのに、もう幼稚園ですか。早いものですね」。そんなやり取りができる管理員の仕事に、とてもやりがいを感じています。
Vision入居者様の気持ちになって考え、行動することが大切

現在担当している物件は4棟250戸。日々、たくさんの入居者様と接しています。すべての入居者様に、「このマンションに住んで良かった」と言っていただけるようにすることが私の目標です。そこで私が心がけているのは、入居者様一人ひとりの気持ちになって接することです。例えば、マンションの規約上、受け入れられないご要望があった場合。「規約で決まっているのでお応えできかねます」という対応は、かえって入居者様の不満につながります。実際、私は管理員になりたての頃、このような対応をして失敗した苦い経験があります。そうではなく、規約ができた背景をお伝えしたり、できるだけ丁寧にご説明したりすることが大切です。また、管理室への苦情で一番多い騒音問題についても、一工夫しています。「上の階の子どもの足音がうるさい」という苦情があった場合、まずはお話をじっくり伺います。そして、その方の名前をふせて、階上の方に苦情を申し入れるのです。そこで納得していただいたら、同時に苦情を持ち込まれた方にも、「小さいお子様なので、少し許容していただけますか」と理解を促す。…というように、双方に譲歩していただきながら、すべての入居者様にとっての快適なマンション生活を実現させたいですね。私は67歳ですが、多くの人と接することで、自分自身が成長する余地がまだまだあると考えています。
Private

月に3~4回、仲間と山登りをしています。若い頃の趣味はスキーでしたが、前職では後半ずっとアウトドア関連の商品を扱っていた関係で、趣味が山登りに変わりました。登るのは、近場の低い山が中心です。丹沢や奥多摩あたりに仲間4~5人と出かけています。年に数回は休みをとって、北アルプスや上高地などの高い山にも登ります。昨年、富士山にも行きましたが、たくさんの観光客でにぎわっていて落ち着かなかったので、「富士山は遠くから眺めて楽しむ山」と捉えるようにしました。また、5年前に近所で貸農園を借り、家庭菜園も始めました。トマト、ナス、キュウリなどを育てています。野菜は正直でいいですね。こまめに水や肥料をあげれば、しっかり育ってくれます。反対に、手を抜けば怒って枯れてしまいます。その分かりやすさというか、頑張った分をしっかり返してくれるところに癒されています。人間関係は、なかなかそうシンプルにはいかないじゃないですか?(笑)。だからこそ、面白いのですが。管理員の仕事と家庭菜園、この両方の存在が、今の私の暮らしには欠かせません。