全国各地でビル管理に携わる大成有楽不動産の社員が居酒屋に集結。 杯を交わしながら、本音でそれぞれの仕事について、
そして大成有楽不動産の人と仕事と文化について語ってもらった。
Workお客様のために、助け合う


- 木村 俊晴東北支店 ビル管理室
- 山形県出身。2004年入社。現在は、官民複合型高層ビルの管理を担当しながら、複数の物件の巡回も兼任している。趣味は、学生時代から続けているサッカーとフットサルと登山。
- 田村:
普段は他の職場の方々とお話しする機会が少ないので、ぜひ皆さんが支店でどういったお仕事をされているのかお聞きしたいです。ここ最近で、楽しかった仕事、魅力的だった仕事ってありますか?
- 西村:
2015年の話ですが、関西支店で六甲にある住宅施設の管理を受注しました。その施設の中には、全長1㎞くらいの人口の川が流れていて、川沿いの清掃なども含めて、普段は若い担当者が一人で管理を行っているんです。もう、ビル管理やないんですけどね。
- 荒木:
確かに(笑)
- 西村:
それに加えて、不定期で川の水を全部抜いて清掃する業務があるんです。
- 木村:
1kmの川をですか?
- 西村:
そう、1㎞の川を。当然一人ではできないので、関西支店の中で応援を募ったんです。担当エリアや部署の枠を越えて営業にも警備にも声をかけたんですが、最終的には結構な数の人たちが応援に駆け付けてくれて、なんとか乗り切ることができました。最初はどうなることかと思いましたが、部署を越えて大きな仕事をやり遂げた 達成感を支店全体で共有できた気持ちのいい仕事でしたね。
- 木村:
良い意味で組織のセクショナリズムを壊した事例ですね。
- 田村:
普段は、同じ支店であっても別々に仕事をする機会が多いかと思うんですが、「困った時は助け合おう」という文化がしっかりとあるんですね。木村さんはいかがですか?
- 木村:
うーん、やっぱりお客様に「ありがとう」って言っていただけるのが一番うれしいですね。昨年の夏から大型スーパーマーケットの施設管理をしています。立ち上げからお付き合いをさせていただいたのですが、お客様も開店の準備で忙しく、なかなか連絡がつかない時期があったんです。ただ、自分としては「直接会ってお話ししたい」という想いがあったので、あきらめずに週2、3回は必ず足を運ぶようにしていました。 そうすると、少しずつ信頼関係を築けるようになって、相談や仕事の依頼をしてくださるようになったんです。そして、年末に「本当にいい仕事してくれたよ。グッドジョブだよ」というお褒めの言葉をいただけたんです。それが忘年会の話題になって、「みんなで来年も頑張ろう」と一致団結できましたね。
- 荒木:
売上や利益を上げたり、目標を達成することももちろんですが、お客様から喜んでいただけるのが、一番うれしいですよね。
Challenge多様化したニーズ、問われる対応力


- 田村 宗大横浜支店 ビル管理部ビル管理室(第二)
- 秋田県出身。2007年入社。2015年4月より、現在の横浜支店に配属となり、巡回物件に携わっている。休日は、神社や寺などの木造建築を巡って過ごして気分転換を図っている。
- 田村:
今日は経験豊富な先輩が3名もいらっしゃるので、ちょっと相談してもいいですか? 私は、2015年の4月から横浜支店の配属になって、複数の物件の管理を担当するようになりました。それまでは、常駐で仕事をしていたので目の前の施設に集中すれば高い品質を維持できていたのですが、それを複数の施設で実現することにちょっと戸惑いを感じています。何か解決策があれば、ぜひ教えていただきたいです。
- 荒木:
どこまでやれば高い品質を維持できるのかという基準を、一つひとつの物件に対して持つことが大切ですよね。絶対に仕事を疎かにしてはいけないけど、各物件のポイントを押さえることは必要だと思います。
- 田村:
やっぱり、いろいろな物件で経験を積んだ方がいいんでしょうか?
- 木村:
そうですね、幅広い知識と経験があると、提案力に磨きがかかると思います。いろいろな営業トークでお客様のニーズを引き出せますし、興味を持ってもらえれば、そのまま新しい仕事につなげられます。
- 西村:
そうすると、お客様に満足していただける提案ができるようになるんです。
- 木村:
お客様のニーズについてお聞きしたいんですけど、ここ5年くらいで市場のニーズってかなり多様化していますよね。
- 荒木:
私もそう感じています。特に、震災以降は防災への意識やニーズは高まっていますよね。
- 木村:
求められるレベルが一気に上がっています。ただ、人の命に関わることなので自分の中での危機感と意識は常に高めておきたいですよね。
Mind大成有楽不動産らしさとは


- 荒木 大介新潟支店 ビル管理室
- 新潟県出身。1996年入社。現在は、13の巡回物件を担当する。過去には、空港の施設管理も経験。趣味は、サーフィン、スノーボード、スケートボード。
- 田村:
少し話が変わりますが、せっかく全国各地から集まっているので、お聞きしたいことがあります。大成有楽で働く人に共通する精神みたいものってあるんでしょうか?
- 木村:
私はまじめな人が多い印象です。特にここ数年で入社した人は、まじめですよね。
- 荒木:
昔は結構、職人っぽい人が多かったんじゃないですかね。
- 田村:
そうなんですね。これまでに印象に残っていたりとか、尊敬している先輩っていますか?
- 木村:
私は、以前配属されていた物件の所長ですね。厳しい方だったんですが、今の自分の基礎をつくっていただきましたし、とにかく「お客様目線」で仕事をすることの大切さを教えてくださいました。その先輩とは、今でも年賀状でやり取りをさせていただく間柄ですし、すごく感謝しています。だからこそ、自分の部下や後輩に対しても、しっかりと責任を持って指導しなければと感じています。
- 田村:
その先輩に、言われた言葉で、何か印象に残っているものってありますか?
- 木村:
「仕事にやりがいを持て」とよく言われましたね。最初の頃は、正直「やりがいって何だろう」と思っていましたが、一緒に仕事をさせてもらう中で、目標を達成することだとか、お客様に信頼していただくことだとか、そういったやりがいが見えて来るようになりました。
- 荒木:
私は、そこに課題を感じています。 部下や後輩に、「どうやって仕事のやりがいを見つけてもらうか」ということを考えていかなければいけません。当然、一人ひとり考え方や感じ方は違うので、その人のどこにやりがいを感じるスイッチがあるのかを、普段のコミュニケ―ションの中から見極めることが大事なのかなって思います。
- 木村:
その辺がすごく難しいですよね。西村さんは、尊敬している先輩っていらっしゃいますか?
- 西村:
僕も以前働いていた職場の所長ですね。ある日、消火ポンプの点検に同行したんですが、その方はウエスを持って現場に向かうんです。なんでウエスを持って行くんかなと思っていたら、そのウエスでポンプを磨きながら 「私の若い頃は、よく点検する場所は磨けって言われたもんです」って言うんですよ。押し付けるわけでもなく、指示するわけでもない柔らかい物言いが心に響きましたし、何より「ああこれがプロの施設管理なんやな」と思いました。
- 荒木:
それ、すごく分かります。私も先輩によく言われました。点検って 一通りチェックして回ることもできるんです。でも、プロの仕事ってそうじゃないんですよね。この施設は自分が守っている、管理しているという責任感があれば、一つひとつの行動が変わります。こういったプロ意識は、先輩方が残してくださった大成有楽の財産ですよ。
- 木村:
その財産を、今度は私たちが伝えていかなければいけないですよね。
Visionこれから


- 西村 紀幸関西支店 ビル管理部 ビル管理室(第一)統括マネージャー
- 大阪府出身。1995年入社。大阪の半分エリアを統括しており、エリア全体の品質の向上に日々努めている。休日の楽しみは、長男と次男への野球の指導と観戦。大阪出身だが、親御さんの影響でカープファンである。
- 西村:
少しずつトークが、未来の話になってきたので、皆さんの今後の目標を聞いてみたいです。
- 田村:
私は、支店内の一体感やチームワークを高める活動をしたいですね。例えば、部署対抗の運動会など、みんなで盛り上がれるイベントを開催できたらなと考えています。直接仕事に関係することではないですが、仲間に対する思いやりや会社に対する愛着につながると思うんです。
- 西村:
おもしろい! いろいろな企業でもそういった社内イベントが見直されて、たくさん実施されていますよね。
- 荒木:
私は、大成建設グループという会社の強みを活かせるように、建築関係の資格を取得して仕事の領域を広げていきたいです。
- 西村:
私は新規の立ち上げをやってみたいですね。あらゆるノウハウやスキルが求められる仕事なので、自分がどこまでできるようになっているのかを確認してみたいです。
- 荒木:
この仕事の集大成と言える仕事ですよね。大変ですけど、きっとその分やりがいもありますよね。
- 木村:
私は先ほども少しお話ししましたが、部下の育成に力を入れていきたいと思っています。やっぱり現場では大変なこと、つらいこともたくさんあるので、先輩方から教えていただいたノウハウやマインドとともに、仕事の楽しさを伝えたいですね。そのためにも、今日のような話ができる機会をつくっていきたいですね!